校長ブログ

令和7年度 第2学期始業式 校長講話

 おはようございます。校長の服部です。夏休み中、補習や部活動、3年生は就職や進学の関係で皆さんの元気な姿を見かけてきました。大きな事故等の報告も受けておりませんので、全ての皆さんが元気に登校されているものと思います。

 ところで、皆さんは一日の始まりに深呼吸を意識したことありますか? たった10秒でも、ゆっくりと空気を吸い込み、吐き出す。深呼吸は、脳を活性化させ、集中力を高める効果があると言われています。特に、通学途中の電車やバスの中、始業前の数分間など、気持ちを切り替えたい瞬間に行うのがお勧めです。自律神経が整い、気持ちを切り替えやすくなります。勉強や部活を始める前に、鼻から息を吸って口からゆっくりと吐く。それだけで、物事への向き合い方やパフォーマンスに良い変化が生まれるきっかけになるかもしれません。ぜひ今日から深呼吸を取り入れて、心身ともに充実した一日を過ごしましょう。

  さて、今日は「人間力」というテーマで話をします。“仕事ができる”とか“頭が良い”などとは違って、「この人と一緒にいると安心するな」と感じる人って身近にいませんか? 今日は、そんな 人間力のある人 共通のポイントを紹介します。

1 「腹が立つ時」でも「穏やかに話す」

 誰にでもイライラすることはあります。でも、人間力のある人 は、その気持ちをそのまま人にぶつけたりしません。怒りに支配されず、冷静に言葉を選んで話すことができる、それだけで相手の信頼を得やすくなります。「ムカついたけどココはきちんと伝えよう」と考えられるのは、内心(内に秘めた心)の強さの現れです。

2 「口」ではなく「行動」で示す

 「言うは易し、行うは難し」ということわざがありますよね? 人間力のある人 は、口約束する前に、自分で動いてそれなりの結果を出そうとします。だからこそ信頼されるし、「あの人なら任せて大丈夫」と周囲に思ってもらえるのです。

3 「身近な人」ほど大切にする

 外では礼儀正しいのに、家族や恋人、親しい友達には横柄な態度をとる人だとちょっと残念ですよね? 人間力のある人 はそのような裏表がなく、むしろ身近な人への感謝や気遣いを忘れません。「空気のような存在の人に対してもちゃんと気遣いできる」ことが、人として一番信頼されるのです。

4 根拠に乏しくても「自信を醸し出す」

 人間力のある人 は常に前向きで、「なんとかなる」という安定感(安心感)を持っています。特に自慢するわけではないのですが、自分を信じる力がある。その余裕が良い雰囲気を作り出すのです。

 「人間力」とは特別なスキルではなく、どんな態度で日々生きているのか に表れるものだと私は考えます。優しさや気遣いは意識すれば誰でも行動に移せます。まずは、身近な誰かに、少しだけ丁寧に接してみるところから始めてみませんか?

  長い2学期が今日から始まります。今週末は初雁祭です。2年生は1ヵ月後に修学旅行、大きな学校行事が続きます。3年生は進路活動が本格化します。1年生は高校生活に慣れた時期だと思うので、色々なことにぜひチャレンジしてください。

 勉学の秋、スポーツの秋、読書の秋、芸術の秋、食欲の秋 ・・ 色々な秋があります。皆さんはどんな秋にしますか? 素敵な2学期、素敵な秋になるよう祈念します。