校長ブログ

第3学期始業式 校長講話

 皆さん、新年あけましておめでとうございます。

 冬休みを終え、こうして皆さんの元気な姿を再びこの場で見ることができて嬉しく思います。

 いよいよ2026年、令和8年が始まりました。今年の干支は「午(うま)」です。

 早見 和真(はやみ かずまさ)さん の小説をドラマ化した ザ・ロイヤルファミリー(競馬界を舞台に親子二代の夢と競走馬との絆を描いた物語)が、ドラマ終了後もしばらくの間話題になっていましたね?

 古来より馬は、人間と共に歩んできた最も身近でかつ最も頼もしいパートナーでした。今日はこの「午」という干支にちなんで、これから始まる3学期、そして新しい一年をどう過ごすべきか、3つの視点でお話ししたいと思います。

 一つ目は、「広い視野で、本質を見抜く」ということです。

 馬という動物の最大の特徴は、その圧倒的な視野の広さにあります。馬の目は顔の両側に位置しており、その視界は約350度といわれています。ほぼ全方位を見渡すことができます。

 皆さんのこれからの生活に置き換えてみてください。私たちは何かに夢中になったり、逆に不安に苛まれたりすると、どうしても目の前のことだけにとらわれ、視野が狭くなりがちです。しかし、そんな時こそ一歩引いて、馬のように周囲を広く見渡してほしいのです。自分の置かれた状況を客観的に捉え、友人の小さな変化に気づき、社会で何が起きているのかに関心を持つ。広い視野を持つことは、正しい判断を下すための第一歩です。多角的な視点を持つことで、悩みや困難の解決策も必ず見えてくるはずです。

 二つ目は、「自分自身の『馬力』を信じ、一歩を踏み出す」ということです。

 「馬力」という言葉は、仕事の能率やエネルギーの大きさを表す際に使われます。物理学的な定義では「75kgの物体を1秒間で1メートル持ち上げる力」が1馬力です。成人男性を1人、ひょいっと1m上に持ち上げるパワーをイメージしてください。ここではこれを「自ら動く力」と捉えてください。

 3学期は、3年生は有終の美を飾るべくラストスパートが求められ、1・2年生にとっては次学年への準備期間にあたります。時に「自分には無理かもしれない」と、諦めそうになる瞬間があるかもしれません。しかし、馬がひとたび駆け出せば風を切って進むように、皆さんの中にもまだ使っていないエネルギーが眠っているはずです。自分の可能性に限界を設けているのは、他の誰でもない、自分自身ではないでしょうか? この3学期、自分の持てる「馬力」を信じて、失敗を恐れず力強く地面を蹴り出してください。その一歩が、新しい景色を見せてくれるはずです。

 三つ目は、「集団としての絆を深め、共に走る」ということです。

 馬は社会性が高く、仲間を信頼して群れで行動する動物です。一頭では到底たどり着けない長い距離も、仲間と共に走ることで走破することが可能となります。

 学校生活もこれと同じです。この3学期は、大半の人たちが今のクラス、今のメンバーで過ごす最後の時間になります。お互いに切磋琢磨し、時には手綱を引き合うように助け合い、高め合って欲しいのです。誰かが躓いたときには手を差し伸べ、誰かが躍進したときには心から拍手を贈る。そのような「共に走る喜び」を感じることができる集団になって欲しいです。

 最後になりましたが、中国の古い言葉に「一馬当先(いちばとうせん)」という言葉があります。「群を抜いて先頭に立つ」、「先駆者として活躍する」といった意味です。 皆さん一人ひとりが「人生という物語の主人公」であり、先導者です。2026年という広大な草原を、広い視野と力強い足取りで、颯爽と駆け抜けていくことを期待しています。

 これから新人戦の県大会に出場する男子バスケットボール部の皆さん。起立してください。明日は「一馬当先」をお願いしますね。激励の思いを込め皆で拍手!!

 この3学期が、皆さんにとって「飛躍」と「結実」の時間となることを願い、新年の挨拶とします。